2013年12月28日土曜日

前編

> 今は多分みんな勉強忙しいのだろうけど(串カツ君以外)終わった時にまた騒ぎたい。

うるせぇ! こっちだって親の目をかい潜って毎日毎日懲りずに図書館通いして本(主にラノベ)読み漁ってんだよ![1] 忙しいんだよ! まあ明日から一週間は閉館だし確かに忙しくはなくなるけど。
……などということが親に知れたら今度こそ家を追い出されかねないので、万が一保護者各位がここを読むことがあっても、くれぐれもお互いの間で話題にしないようお願い申し上げたく [2]
「時間が無いと言い訳するな、時間は作るものだ」と昨年度から散々言われ続けたので、時間を創造とか胡散臭い神みたいなレベルまでいかなくても、勉強時間を削って時間を作って本を読もうと俺なりに努力してきました。言われた通り頑張ったのになんで文句言われるのでしょうか……


お久しぶりです。
流石に来年もネタであけおめメールを送るとか野暮なことはこれっぽっちも考えていない串カツです。
二番煎じは大抵先発を超えられないものなので、ここで潔く退くのが(社会的に)長生きする秘訣です。皆さん長生きできるといいですね、もちろんこのご時世、長く生きたその分だけ長く苦しむことになるでしょうけど。皆さん長生きできるといいですね、ほんとに。

さて、そうは言っても年末年始……というのは口実で、1年前の投稿にもある通り俺は人間が理不尽の蓄積たる歴史と理性の上位に位置しなければならない宗教のエッセンスを抽出して勝手に決めた暦なんて心底どうでも良いわけですが、やはり旬な話題を提供するという観点からは時事ネタ、季節ネタ、近況報告がベタなわけでして、せっかくの年末という時期を利用して今回はこれらに関連した話題を使うことにします。
……ま、実際は『「いつから一円玉が1gだと錯覚していた?」』とか『ぼくの考えたさいきょうのゲーム用OS』とか『抽象化入門 コスプレじゃない方のレイヤーの話』とかマニアックというか目の付け所がシャープすぎて視力の悪い人が顔を近づけるとプスッと刺さっ……じゃなくて、シャープすぎてもはやブログに上げる意義があるのかすら疑問(というのは甘すぎで、本心は「自分のブログでやれやハゲ」なんですけどね)な記事がまだ書き上がってないのでパスしたら季節非依存の大したネタが残らなかっただけですが。


唐突ですが、どうも俺はやりたくもないタスクが溜まると(決して「やりたくもないことに忙しくなると」ではありません)分野を問わずアイデアが湧いてくる質らしく、国高にいた頃から試験前になるとアルゴリズムやら数学やらの面白そうなことを思い付くととりあえずメモ、ついでにそのまま実装・実験、テストは散々、成績落ちる、つわものどもが夢のあと(意味不明)。

で、少し話が逸れるのですが、ラノベやアニメ、それらに限らずファンタジーを楽しんでいると、割と頻繁にある種の疑問や不満に捕らわれ、楽しく読みきる前に否が応にもそれらを認識せざるを得ず、一気に冷めることがあり困っていました。
それは……

・みんな「ハッキング」を強力に使いすぎ。
べつに夢を見るのは勝手なんですけど、何でもかんでも「ハッキングした!」とか「企業/政府/組織のコンピュータに侵入して」とか何度も気軽にやられるとさすがに萎えます。本来ならコンピュータやITは本編に全く関係ないただのギミックなのに、その見栄を張った描写ひとつで「あ、続き読むのやめようかな」となります。
"Deus ex machina"に技術を使うのは勘弁してほしい……
皆さんは「この車を改造した! 乗れ! 時速400キロで空を飛べる! ミサイルを追いかけるぞ!」なんてセリフが冗談でなく真面目に出てくる小説読みたいですか?
よくある「ハッキング」は業界の人の目にはこういう風に映っているものと思ってください。そして真実を見極められる濁った目を手に入れてしまった我々をときどき哀れんでください。

・魔法ですか、なるほど。で、それで何ができるの?
魔法は大いに結構ですよ。問題は、「魔法という技術/システム/法則で何ができて何ができないのか」が物語から全く見えない作品に出会ったときです。
例えば某マルヒョイがスリザリンにいる小説とかでも良いですが、何かひとつ適当に魔法が重要な作品を選んで、次の問いに答えてください。
「その作品での全ての魔法を使ってできること、あるいはできないことは?」
俺の覚えている限り、これに答えを与える作品は数えるほどしかありません。
べつに答えがなくても良いのです。俺も「魔法が活躍する物語」を求めているわけで「僕/私の考えたカッコイイ魔法体系の解説書」を読みたいわけではありません。
では何が気に入らないか。
それは、様々な困難や問題に対して考えられる「それなんで魔法で解決できないの?」「そもそも魔法があってどうしてそんな問題が起こるの?」みたいな疑問が全くと言って良いほど解消できないことです。
一言で言えば、「納得感がない」といったところでしょうか。
これは物理学あたりではなかなか起きない現象かと思われます。まあ化学や生物学は知りませんが。
科学は現実の説明を中間目標として最終的に原理の解明を目指しますから、「こういうことはできない」「こういうことをするには○○が障害となる」というような制約が割と明確にわかります(例えば永久機関が作れないだろうとか、これこれの方式の発電が効率が良くどれだけのエネルギーを取り出せるだろう、など)。
対して多くの物語においての魔法にはそのような制約が提示されていないように思います。だから、沸き上がる万能感や不足感に根拠を与えられず、魔法が都合のよいものに見えてしまい、物語に没入できないのです。


で、ここからが本題なのですが(前置き長すぎ)、長い間コンテンツ消費専門のヲタクとして劣等感があったというか勝手に自虐してきた俺は、考えたわけです。

無ければ作ればいいじゃない! [要出典]
    ——マリー・なんとかネット
(ドットネットでないことだけは記憶している)

まあそこら辺の屈折感は「わあ、EXCEL使えるの?パソコン得意なんだ!」とかいうふざけた言葉を聞く度に思い出すことでもありまして、そもそもパソコンは道具だろうに得意とは何なんだ。
「わあ、文字書けるの?シャーペン得意なんだ!」と言われた学生の気持ちを一度想像してみろ。ツッコミどころが多すぎて鼻毛伸びるわ。

……話が逸れましたが、つまり「EXCELとかフォトショ使う」とは所詮は与えられた道具を使うことにすぎず(もちろんそれにも技術は要りますが)、言ってみれば特定のゲームが強い人みたいなもんです。

マリオカート強いんだ? へぇ。それはともかくウイイレやろうぜ。え、出来ない? ゲーム得意じゃないの?

まさに井の中の蛙ですね。胃の中の蛙、溶ける。
胃の中にいた蛙のツイッター「胃の中わず」

また話がそれた。強いといっても所詮はゲーム内。外の世界では、まあ……うん。どんまい。
じゃあどうするかというと、全てのジャンルのゲームに強くなるのも不可能ではないだろうし一つのやり方ではあるのでしょうが、テトリスで4列同時消し縛りプレイばかりしている俺には、ぷよぷよで同時に全てを消すのでなく連鎖を組むということすら難しいのです。

ならば残された道を選ぶのみ。ゲーマーとして三流なら、ゲーマーの一段上のレイヤーに身をおけば、すなわちゲームをプレイするだけでなく作る人間になれば良いのです。
使われる社畜の地位が嫌なら、使う側になれば良いのです。そして社会は回る、新たな歯車をその身に取り込んで。
回れよ社会、回れよ回れ。スピンア歯車・スピンア社会・スピンスピンスピン…… [3]
そして社畜の悲劇は繰り返す。

そういえばいつの間にかゲームの話になってましたが、要は「電卓なんて幼稚園児でも使えるじゃん。そんな単純な電卓のひとつも自作できないの? 恥ずかしいなら作れるようになれば?」で論理回路を学んだり「どこかの誰かが作ったプログラム使ってマウスぽちぽち(最近だと画面タッチですかね)するだけの、まるでピクピク動く指先が本体であるかのようなヘボい存在でいることに満足できないなら、作る側の人間になってヘボどもの指を痙攣させてみれば?」的メンタリティでプログラミングを始めたりしてきた俺としては、
「既存のラノベが不満なら自分で書けば?」
という発想になるのは必然なのでした。


========

自分で書いといてなんですが、こんな駄文を皆さんよくもまあここまで読みましたね。
どうせ長すぎると苦情が来ることはわかっているので前後編に分割することにして、一旦CM。


[1] http://book.akahoshitakuya.com/u/236634 / http://book.akahoshitakuya.com/u/236634/booklist
[2] http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%8B%9D%E6%89%BF
[3] http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%B3

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